もうすぐ誕生です

先日来院したわんちゃん、妊娠経過を見るとのことでエコー検査で来院しました。今日はわんちゃんの妊娠、出産について書いてみようと思います。

一般に犬の妊娠期間は、58~68日で、平均は63日前後とされています。このように幅があるのは、授精して子宮に着床するまでの日数が条件によって変わってくるからです(着床してから分娩までの期間はほぼ一定とされています)。

妊娠中の様子は・・・・

1.外見上の変化

交配後、腹部がふくらんでくるのは、30日めくらいからです。交配後7週めころから、乳腺がはっきり発育してきます。

2. 腹部の触診による変化

交配後20~25日ごろの間に、子宮の胎子とこれを取り巻く膜を触知する方法です。この胎子の含まれている子宮の部分は丸く、他の子宮の部分と区別できます(肥満犬では脂肪にさえぎられ、触知するのがむずかしいことがあります)。ただし、この方法は、注意深く行わねばならず、ある程度の経験と専門能力が必要ですので、この時期に、獣医師の診察を受けることをおすすめします。この時期を過ぎると、胎子と膜は、球形から細長い形に変化するので、触診だけでは偽妊娠や子宮蓄膿症と区別がつきにくくなります。

3. 超音波検査

 超音波検査でも、犬の妊娠を調べることができます。交配後、18日めころから子宮の妊娠した部分が膨らむのを確認することが可能です。28日めころからは、胎子の動きや心臓の鼓動を画像から見ることができます。この検査では、胎子呼吸、胎子の死、胎子のミイラ化も診断できます。また、交配後、時々発生する子宮蓄膿症も早期に発見できることがあります。

4.レントゲン検査

 分娩18日前ころには、胎子の骨格がレントゲン写真で確認できるようになります。この時点で使用されるレントゲンの量は、母犬にも、子宮内の子犬にも悪影響を及ぼすことはありません。このレントゲンで確認できる骨の種類により、おおよその妊娠期間を予測することができます。
 妊娠41~43日ころを過ぎると、肩甲骨と頭の骨以外の骨が明らかになります。58日めころになると、ほぼ全身の骨(指の骨まで)もはっきりしてきます。

5. 偽妊娠

 交配しても、必ず妊娠するとは限りません。妊娠時に体内で増加する黄体ホルモンは、偽妊娠の状態でも増加します。食欲の増加、乳腺の増大、ときには腹部が大きくなることもあります。 気をつけることは?

 妊娠中の犬には、栄養のバランスの取れた食事deliciousを与えることが大切です。胎子の発育とともに、母犬の食事量は自然に増えてきます。しかし、人間と同じで、過剰給餌や体重オーバーは危険ですbearing妊娠中や授乳中の母犬のご飯は病院でご相談くださいね。
 また、毎日の適度な運動は、必要です。過剰に安静にしたり、またいつもと違う環境で過度な運動をさせるなどがなければ普段通りでかまいませんrun

妊娠中の投薬、ワクチン接種、寄生虫の駆除は、できる限り避けてください。これらの処置は交配前にすませておくのが理想的です。


 出産予定の少なくとも10日前くらいには、清潔で暖かく、乾燥し、隔離された大きな寝床を用意してください(犬が利用しないこともありますが)。腹部がさらに大きくなってくると、活動性は鈍くなってきます。出産の数日前には、乳腺はさらに発達し、しぼると乳汁が見られることもあります。長毛の犬では、出産前の準備として、過剰な毛をブラシで取り除いたり、乳腺部やお尻、陰部の周囲の毛を刈り取るのが望ましいでしょう。また、これらの部分に汚れがついたら、きれいに落としておいてください。

最近は、おうちでの出産をあまり見かけなくなったような気がします。出産は、人間も動物もとても神秘的shineですよね。無事の出産を見守りたいwinkと思います。