子猫ちゃん来院

先日、目や鼻が汚れていた子猫ちゃん、1週間後の経過を見せに来院してくれました。

保護した方も小さいので心配だったようで、目薬や飲み薬をこまめにやってもらい、ご飯ももりもり食べていたようで、見違えるくらい目も鼻も綺麗になって来てくれました。体重も前回より大きくなってくれていて、順調です。

ウイルス性鼻気管炎はなかなかやっかいで、治療しても完治しないまま慢性に続いてしまったり、あまり酷い場合には目の膜が癒着してしまうこともあります。一回良くなったかにみえても、何かの拍子に体調を崩すとそれとともに目やにが出始めたりという事もよくあります。なるべくこういった状態にならないようにするために、きちんと薬を飲ませたり、点眼を行い、出来るだけストレスのない環境で生活することが重要です。基本的には外へ出さずに室内外がお勧めです。

順調に回復してきているので、次回はワクチンで来院することになりました。猫ちゃんのワクチンにも種類がいろいろあるのですが、主にお勧めしているのが3種混合ワクチンです。猫ちゃんによくかかる病気を防ぐためにはこちらの混合ワクチンを打つ事が必要です。

以下にワクチンの種類と病気についてまとめてみました。

①猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症):パルボウイルスによる感染    

原因: 動物の排泄物(特に便)からの感染。人間の靴の裏について室内に入り感染することもあります。   

症状: 発熱して元気がなくなり、胃液や胆汁を吐く、下痢などの症状が起こります。白血球の減少により免疫力が低下し、他の病気を併発する恐れがあります。もっとも発症しやすい年齢は、生後2~5ヶ月です。   

治療:ウイルスに対するインターフェロン、二次感染には抗生物質で治療します。合わせて、栄養剤や療法食による体力維持が大事です。病気から回復した猫は、強力な免疫ができるので二度とかかることはありません。強い生命力をもつウイルスのため、病気にかかった猫が使ったものは、焼却処分するか消毒が必要です。  

②猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルスⅠ型で風邪の一種:俗にいう猫風邪)   

原因: 感染猫との直接接触、くしゃみや咳で空気中に飛び散ったウイルスによる飛沫感染。    

症状:くしゃみ、鼻水、咳、口内炎、結膜炎などの症状が表れます。軽い場合は3~4日ほどで治りますが、症状が重い場合は40度以上の高熱、食欲不振、下痢を 併発し衰弱して死に至ることもあります。    

治療:ウイルスに対するインターフェロン、二次感染には抗生物質で治療します。合わせて、栄養剤や療法食による体力維持が大事です。3種混合ワクチンでの予防は、100%ではないため、軽い症状が表れることもありますが、死に至るような事態は避けられます。再発の可能性が高く、長期間ウイルスを放出することもあるので要注意です。   

③猫カリシウイルス感染症    

原因: 感染猫との直接接触、くしゃみや咳で空気中に飛び散ったウイルスによる飛沫感染、人間などを経由する間接感染。    

症状:初期症状はくしゃみ、鼻水、咳、発熱と、ネコウイルス性鼻気管支炎に似ています。進行すると舌炎や口内炎ができ、肺炎を併発して死に至ることもあります。    

治療:ウイルスに対するインターフェロン、二次感染には抗生物質で治療します。合わせて、栄養剤や療法食による体力維持が大事です。

初年度のワクチンは2,3回にわけてワクチンプログラムを組んで接種します。その後は年に1回の接種が必要になります。初年度は頑張ったけど、その後は打っていないという方、是非、猫ちゃんのワクチンに来院してくださいね。