肺炎

呼吸が粗く、元気がないと来院した犬ちゃん。胸の音を確認すると、プチプチと音がするため、レントゲンを撮ることになりました。すると、空気を含んだ肺は正常であれば黒く映るのですが、全体的に白くぼんやりした状態で映っていました。

もともと心臓が悪く、状態も危険だったため、酸素室で入院となりました。

加齢、病気、ストレスなどから免疫力が低下すると、細菌やウイルスに対する防御反応が低下するため、肺や気管支で炎症が起こりやすくなり、肺炎を発症しやすくなります。また、冬の空気が乾燥した時期や、梅雨のジメジメした季節なども、このような感染症にかかりやすくなります。

 特に慢性気管支炎や気管虚脱の犬ちゃんは激しいせき込みを繰り返しているうちに肺炎を起こしやすい傾向にありますので、十分注意が必要です。呼吸が苦しいため、水を飲んでいるうちに間違って食道ではなく、気管に水が入ってしまうと、誤嚥性肺炎をおこしてしまうこともあるので、注意が必要です。

犬ちゃんの肺炎は、症状が重くなると体を横にする事もできなくなったり、呼吸困難を起こして倒れてしまう場合もあります。 軽く運動したり、興奮する事によっても咳がひどくなったり、呼吸が苦しくなる事も多いため、治療中は常に安静に保つ事が、早期回復につながります。 また食欲が低下するため、普段より栄養価の高い食事を与える事も必要になります。
 
この犬ちゃんは幸い、処置がすぐにできたことと、酸素室で一晩入院したことで、すっかり落ち着き、食欲も上がってきて、自宅で療養となりました。
肺炎は様子を見ていると悪化し、取り返しのつかないことになる場合もあります。咳がひどかったり、食欲の低下、元気の低下などがみられる場合には早めに受診してくださいね。