胸水

元気がないと来院した猫ちゃん。呼吸も苦しそうで、舌の色もかなり悪い状態でした。

胸の音を聞くと、くもったような音が聞こえ、全身の状態も悪かったため、すぐに酸素室を準備し、その間に、血液検査とレントゲン検査の準備をして検査をスタートさせました。

結果は、大量の胸水で、肺が圧迫されていました。腹水に関しては抜いてもまたすぐ溜まってしまう事がおおいのと、一気に抜いてしまうと状態が悪くなる場合もあるので、全部抜くことはありませんが、胸水の場合には出来るだけ早く、たくさん抜いてあげた方が楽になります。

ある程度酸素室で落ち着いてから胸水を抜く治療を開始しました。胸水を抜くのは胸に針を差して抜いていきます。痛そうと言われるのですが、この状態の場合、呼吸が苦しい事の方がつらいので、針を差す痛みより、苦しさから解放されて楽そうな様子の猫ちゃんが多いです。

今回は220ml抜けましたsign03小さい胸の中にこの量の水が溜まっていたとなると苦しいですよね。

胸水の原因は様々あり、これを鑑別することによって治療が分かれてきます。

原因としては外傷、感染、腫瘍、心疾患などがあります。外に行く猫ちゃんは外傷や咬傷によって胸水というより膿胸になるのですが、そちらをまず考えます。またエイズや白血病に感染している猫ちゃんですと、感染、胸部腫瘍を考えます。

この猫ちゃんはさらにエコー検査で心臓をみたところ心不全を起こしていました。主に右心系が悪いと胸水が溜まる原因になります。

しばらくは酸素室で入院と胸水が溜まらないように治療を開始です。幸い、食欲もあり、呼吸も落ち着いてきているのでよかったですが、まだまだ急変する可能性もありますので、注意が必要です。無事退院できるようにスタッフ皆で頑張ります。