薬とは?

こんにちは、師走ですよ、道林です。

今回は薬と毒のお話です。

「薬」と聞くと病気を治したり症状を和らげたりと良い印象がありますが、

「毒」と聞くと身体に害を及ぼす危険な印象がありますよね。

しかし、科学的に薬と毒には明確な違いは無く、同一のものとされています。

正しく使えば体調が良くなりますが、誤った使い方をすると中毒症状、物によっては死に至ります。

 

薬剤の血中濃度が増すと効果も増しますが、

無効量<有効量<中毒量<致死量

とあり、毒性の高さによってそれぞれの範囲が異なります。

薬としての効果は「有効量」にあたり、毒になるのは「中毒量、致死量」です。

有効領域が広いほどより安全な薬として利用され、有効領域が狭ければ注意深く投与します。

そのため、市販の薬にも入っている添付文書の指示を守ることが大切です。

 

薬によって得られる有益な効果を「主作用」と言い、有害な効果を「副作用」と言います。

どんな薬にも必ず主作用と副作用があり、その特性を踏まえながらバランスよく利用しなければなりません。

よく副作用ばかりが過剰に取り上げられ、誤解や悪い印象を与えられてしまうこともありますが、正しく使えば有益なものになります。

副作用を利用することもあります。例えばトラネキサム酸を主成分にしたバソラミン注射液の主作用は「止血作用」ですが、異物を誤食した犬猫に対し急速投与することで吐き気を促し、吐き出させる事に使ったりもします。

抗がん剤のように副作用のリスクがあっても主作用を得るために投与することもあります。

「薬とは包丁のようなもの」という例えを聞いたときはなるほど良い例えだと思いました。

 

人にとっては安全でも、動物はそうではない薬も多く、発熱や痛みがあるからと人の薬を与えたところ、風邪薬にも含まれているイブプロフェンによって元気消失・食欲低下・血便・腎機能低下を起こした例もあるそうです。

自己判断で人に使われている薬を使うと、その動物にとっては毒になることもあるので避けましょう。

 

摂取量、投与回数、使用方法を守って薬としての効果を生かせるようにしたいですね。

 

★クイズコーナー★

前回の答えは「2、ノミの寄生」でした!血液を吸ったノミの糞は水に塗れると赤くなります。ティッシュの上に置いて行うと分かりやすいです。ノミの寄生が疑われたら駆除剤を投与し、お部屋の掃除を徹底しましょう!

それでは今週の問題。

【マムシに代表される毒の分類はどれ?】

1、神経毒 2、血液毒 3、細胞毒

答えは次回発表です!


道林

舞子