前十字靭帯断裂の外科療法

こんにちは。川口市のアステール動物病院、院長の松尾です。

台風やら地震やら暑さもあったり、色々天候に振り回されていますね。

皆さんは体調大丈夫でしょうか?

最近のことで被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

 

さて、今回は前十字靭帯断裂について書こうと思います。

先日、前十時靭帯断裂についてのセミナーを受けてきました。

中高齢に多い犬の疾患で、膝の靭帯の一部である前十字靭帯というものが損傷を受けるというものです。

コーギーでは本当に若い子でも起こるみたいですが、自分は経験ありません。

交通事故とかが原因でなければ、基本的に靭帯がだんだんと弱ってきていずれ切れてしまう、もしくは部分断裂するという流れになるので6歳以降に増えてくるものだと思います。

後ろ脚の跛行が急におこり、様子見ても治らない、病院で様子見ましょうといっても良くならない場合は怪しいです。

獣医さんが本当はしっかり診断しなければいけないのですが、診断には経験やコツが必要でそれでもわかりにくいこともあります。

でも基本は触診です!!

レントゲンや麻酔をした状態での触診、関節鏡などが必要になることもあるので、診断が難しいことがあるというのは間違いありません。

 

痛み止めで様子をみるということも選択としてありますが、手術が基本となります。

現在、TPLOという骨を切って修正する方法や糸を靭帯がわりにして簡単に縫い合わせる関節外法という手技がよく利用されています。

当院ではTPLOは道具が用意できていないのでまだ実施しておりませんが、普段行っている関節外法以外で有用な手技を勉強会で習ってきました。

難易度も費用の負担も二つの中間くらいのバランスの良い手法です。

なかなか手術の内容というのはわかりづらいと思いますが今後この方法、スーチャーアンカーを用いて膝の安定性を保つ方法を採用していこうと思います。

なお、絶対にこの手技が一番というものはありません。

費用や動物の性格・体重、膝の形などもろもろを考えてどの手技がベストか検討する必要があります。

なかなか皆がかかる病気ではありませんが、跛行が見られた時はご相談ください。

 

 

 

写真は内容と全く無関係の東京タワーです。

最近は月に何度か学会の会議や所属団体の会合やらで都内に日中であったり、夜であったり出掛けることが多いです。

勉強会もあったりして、診察不在時には大変ご迷惑おかけしております。

会議・会合だとスーツで行っているので

普段の病院業務とは全く異なるので不思議な感じで、

こうやって夜の東京タワーを会議後にみることもちょっと心が休まります。

 

診療のほか全国の獣医のため、また飼い主さんやその家族の動物のために様々な取り組みに参加して運営することもやらなければいけない任務だと思っています。また診療外の活動については改めてお話していきたいと思います。それでは。


院長:

松尾 英治

獣医師