便秘!!!

慢性的に便秘症の猫ちゃん。いつもは便を軟らかくしたり、腸を動かすお薬を何種類か飲んでもらって便秘にならないようにしているのですが、ここ数日便が出ないと来院しました。

猫ちゃんの便秘は巨大結腸症といって、重度の大腸の拡張と運動性の低下により排便困難になってしまう病気が多いです。

この病気は大腸の無力症やウンチの出て行く通路の閉塞によって二次的に起こります。無力症の原因には長期間の拡張や神経の損傷、内分泌疾患などがあり、特発性と呼ばれる原因不明の場合も少なくないです。一方、通路の閉塞は、骨盤骨折の不正癒合や大腸・肛門の狭窄などによって引き起こされます。通常、猫の頑固な便秘は、この巨大結腸症であることが多く、とくに特発性巨大結腸症と骨盤狭窄に伴う巨大結腸症が一般的と言えます。

食餌、飲み薬などで便が出せるようにコントロールしていくのですが、それでも出ないと浣腸をして便を出すようにすることがあります。また、場合によっては腸を切るような手術が必要になってきます。うんちが出にくい状態が続いているときは早めの受診をこころがけましょうね。