猫エイズ

最近、たまたまエイズ、白血病のウイルス検査をすることが重なりました。

今日はエイズについてのブログにしてみようと思います。

猫エイズとは、猫後天性免疫不全症候群(猫免疫不全ウィルス感染症)といい、
FIV(Feline immunodeficiency virus = ネコ免疫不全ウイルス)に感染する事により、ネコおよびネコ属の哺乳類(トラなど)が引き起こす諸症状を指します。
生物は自己を他己から守る為に免疫という機能を持っていますが、FIV感染後症状が進行すると、その免疫機能が駄目になってしまい、元気であれば問題ない微生物等で重い症状を出してしまったりします(日和見感染)。症状が進行した結果死に至る病が猫エイズです。
ですが、FIVに感染しているだけ、つまりFIVキャリアであれば、普通の健康な猫となんら変わりなく生活を送る事ができます。また猫エイズはヒトにはうつりません。

症状としては・・・・

1)FIV感染猫との喧嘩による咬み合いや交尾等の結果、感染

2)第1ステージ(急性期):ウィルスが活発に活動し猫の免疫と激しく闘う時期。
  猫は急に体調を崩しだし、熱が出たり、ひいたりします。また下痢や鼻水がしきりに出るようになり、リンパ腺が腫れます。

3)第2ステージ(無症状キャリア期):健康な猫と変らない時期。
  ウィルスはリンパ球の中に潜んで眠りにつきます。免疫機能の方も敵を見失い、風邪が治ったかのように元気になります。

4)第3ステージ:エイズ関連症候群といわれる症状が出る時期。
  慢性的な口内炎/皮膚炎/下痢等を繰り返したり進行させたりしながらだんだん症状が重くなっていきます。

5)第4ステージ(終末期):免疫不全症に陥る時期。猫エイズ発症(猫後天性免疫不全症候群)。
  免疫機能を司るTリンパ球が極端に減少し、免疫機能がほぼ麻痺してしまいます。
  日和見感染や悪性腫瘍が出るようになり、死に至ります。

検査は血液を少しとって調べます。感染後2ヶ月位経ってからでないと正確に判定できませんのでご注意を。

基本的に交尾やけんか(流血+)でうつるので、予防として

避妊、去勢手術を行う

完全室内飼いにする

ことが大事です。

発症してしまうと治療法というのは対症療法になり、痛みを緩和したり、脱水を改善したり・・・といった治療になります。

FIV陽性であっても環境がよければ発症を遅らせることができます。FIV陽性で19歳まで生きたねこちゃんもいました。

FIV感染が判明しても、悲観せずに、猫と楽しい生活をすごすことができるように私たちスタッフもお手伝いできるといいなと思います。