疥癬

先日来院したねこちゃん、体を痒がって特に顔が脱毛しているとのこと。オーナーさんはシラミ、ノミがいるとおっしゃっていたのですが、実は疥癬という寄生虫が皮膚に寄生していたのです。

疥癬は、猫ヒゼンダニ(猫小穿孔ヒゼンダニ)というダニが寄生することで発症します。外出時、猫ヒゼンダニに感染している猫と直接触れ合ったりすることで感染が起こると考えられています。また、飼い主が外で疥癬に感染した猫を抱っこしたりなでたりした際に、衣服にダニを付着させて持ち帰ってくることがあり、衣服を変えずに飼い猫を抱っこしたりすると、衣服を介してダニが飼い猫に感染する場合もあります。

疥癬になると、初期には顔面や耳介の皮膚に脱毛や赤い発疹(ブツブツ)ができ、フケやカサブタが目立つようになります。これにともない、皮膚が肥厚してくるため、顔や耳の皮膚にシワシワができ、まるで年をとった猫のように見えます。時間がたつにつれ、猫ヒゼンダニは体の他の場所にも寄生し、背中や四肢、腹部にまで病変部が広がることがあります。かゆみの程度は様々で、あまり気にせず時々かくくらいの猫もいれば、かゆみのあまり血が出るくらいかきむしる猫もいます。

治療には注射で何回か通院して治療します。同居のねこちゃんがいるとうつる可能性が高いので、一緒に治療を行い、室内のカーペットやクッションなど、しっかり消毒して駆除する必要があります。

見ているほうも痛々しいと思ってしまう、症状のねこちゃん。早く薬が効いてよくなりますようにsign03