発見

体をかゆがって脱毛したり、赤くなってしまったりしている個所がたくさんある犬ちゃんが来院しました。

最初の時点でカビの検査をしたり、寄生虫がいないかチェックしたりと行ったのですが、細菌感染が原因という事で抗生物質を飲んでいました。

だいぶ良くなったと再診でいらっしゃったのですが、薬を飲んでいるのに効果がいまいち。もう一度寄生虫がいないか再検査を行ってみると・・・ニキビダニ、別名毛包虫がたくさん見られましたwobbly

ニキビダニは犬の毛包内(毛穴)に常在していますが、このダニが異常繁殖して毛包虫症となります。つまり、健康な犬でもニキビダニの寄生はみられるのですが、通常は寄生されていても特に症状がないのに、何かをきかっけに発症してしまうのです。発症すると、局部的、あるいは全身の脱毛や、皮膚が厚ぼったくなって黒ずむなどの症状が見られるますが、かゆみはあまり伴わないません。

ただ、悪化することにより他の疾患と混合感染し、痒みをひきおこしたり、悪化してしまう事があります。また、検査で発見されなかったのでアトピーと診断し、ステロイド治療を始めたりすると急に悪化して検査してみて毛包虫症が発見されることもあります。

初回に寄生虫検査で出なくても何度か検査を行って初めて検出されることがあります。何度も検査はかわいそうと思われるかもしれませんが、治療のためにご理解いただけると嬉しいです。

この犬ちゃんは早速毛包虫症を治療する飲み薬を開始しましたshine

早くよくなるといいですねheart04