新薬

先日行ってきたセミナーでは新しい外用スプレー剤の薬についてでした。

このスプレーは外用ステロイド剤で主にアレルギー性の皮膚疾患に適応となっており、日本では新発売ですが、ヨーロッパではもう5年使われているということでフランスの先生が実際の使用例や経過、注意点などを分かりやすく説明してくれました(もちろん通訳つきですcoldsweats01

この外用剤はさまざまなアレルギー性の皮膚疾患である、アトピー性皮膚炎(アステールHPの皮膚病サイトごらんください)、ノミアレルギー性皮膚炎、食物アレルギー、接触性アレルギーなどで効果を発揮します。

アレルギー疾患は最初からすぐ診断がつくわけではなく、必ず他の疾患を除外して、なおかつ皮膚の症状が特徴的、発症年齢、環境などを総合的にみて判断します。寄生虫による皮膚疾患にステロイド剤を続け、悪化し、酷い状態になってしまったということもありますので、頻回の除外検査を行うことも重要になってきます。

アトピー性皮膚炎の治療といえば、ステロイド剤やシクロスポリン剤などの飲み薬、インターフェロンの注射、そして外用シャンプー、サプリメント、アレルゲンを避けるなどの併用治療が必要となります。治りますか?とよく聞かれるのですが、治癒はできません。症状を減らすことを目的とします。

一番効果があり、安価で使いやすいのはステロイド剤になってしまうのですが、薬を止めると再発し、また副作用も起こりやすく、1歳で発症した犬ちゃんにとってはいい薬とはいえません。

今回の外用スプレーは悪い部分にスプレーするとその皮膚に良く効き、すぐ分解され、全身への副作用が大幅に減ります。

またスプレー剤だとべたつきや毛によってうまくスプレーできないといったこともあり、積極的には使えなかったのですが、このスプレーはべたつきはおこらず、特にぬりこむ必要もないので、使いやすいのかなといった印象でした。 

もちろんこのスプレーだけで効果があるかといわれると、やはり色々な治療を併用しなければいけないと思いますが、今までステロイドはヤダ!と思っていたオーナーさんには是非試してみてもいい薬なのではないかと思うセミナーとなりました。