鎮静剤

トリミングで来院したRちゃん。

以前より、爪切りや足裏の毛刈りなどのお手入れで来院していたものの、とても怖がりな性格なので、飼い主さんでもお耳の周りやおしり、爪などを触ろうとするととても嫌がり、噛もうとしてしまいますdash

トリミングもなかなか難しい様子で、飼い主さんも困っていらっしゃいました。

無理ない範囲で少しずつ行ってはいたのですが、飼い主さんと相談のうえ、内臓の血液検査を行い、問題なさそうなら、注射で鎮静剤を使って、少しリラックスした状態でのトリミングを行うことになりました。もちろん、鎮静剤なしでトリミングを頑張れそうなら使わないということでお預かりとなりました。

鎮静剤は麻酔前のお薬として使ったり、少し痛い処置をするので、苦痛を和らげるために使ったり、夜泣きがひどい犬ちゃんをリラックスさせたりといった場合に使うのですが、薬の排泄を行う腎臓が弱っていたり、心臓病をもっていると、鎮静剤は危険です。年齢も13歳と高齢になってきているので、大丈夫か心配だったのですが、幸い腎臓、心臓には問題なかったことと、毛玉をカットしている間にも緊張と興奮で暴れてしまい、体に負担がかかってしまうことからやはり、鎮静剤を打つことになりました。

しばらくたつと眠そうな様子。効果が出てきました。お耳の掃除や毛玉カットなどを行い、シャンプー台へ。実はRちゃん、肛門腺も長いこと絞れていなかったようで、たくさん溜まっていました。自分では出せないような粘土状のドロットしている肛門腺なので、このまま放っておいたら、肛門腺の袋が破裂していたかもしれませんbearing

トリマー2人でスピーディ&きれいに終わりましたshine

動物病院併設のトリミングサロンなので、獣医師が様子を見ながら行えることは利点なのかなと思います。猫ちゃんでチンチラなど、ブラッシングが必要なのに、触るだけで怒り出すというこは結構います。その場合はやはり鎮静剤を使いながら、毛玉をカットしたり、シャンプーしたり、皮膚や耳に異常がないかチェックしながら行っていきます。

出来るだけ、薬は使わずに行っていきたいのですが、どうしても難しいという場合はご相談くださいね。