手術後のおうちでの過ごし方②

昨日に続いて、今度は病気の手術後のおうちでの過ごしかたについて書いていこうと思います。

手術の種類によって注意事項はさまざまなので、全ての病気の注意というと難しいのですが、大まかな項目にまとめての注意事項を挙げて生きたいと思います。

*皮膚表面の腫瘍切除の場合*

大きさや悪性、両性の程度にもよるのですが、手術後に傷口から浸出液や出血がある場合があります。その際、消毒や包帯交換の回数、やり方などを獣医師の指示通り行いましょう。傷口を舐めたり、かんだりしていないかのチェックも必要です。皮膚の治り具合によっては抜糸の日数が延びる場合もあります。

*開腹手術の場合*

内臓の腫瘍切除、異物除去、試験回復など、さまざまな手術があるので、一概には言えないのですが、表面の切除よりも手術後の負担は大きくなります。胃腸を切開している場合は手術後24時間~48時間はご飯が食べられません。その後も消化の良い、柔らかいものを少しずつあげて、徐々に通常のご飯、量に戻していく形になると思います。腫瘍などの場合で、口からご飯が食べられないと判断した場合には同時に胃チューブを設置する場合があります。その際はご飯を流動食状のものを用意し、回数も4,5回に分けてゆっくりと入れていく必要があります。フードは消化のいいものをいつもより回数を分けて少しずつあげ、状態を見てください。全く食べない、ぐったりしている状態が続くようなら、すぐに病院に相談しましょう。

*整形外科後の場合*

椎間板ヘルニアの手術後は基本安静です。手術後1~2週間は入院にて安静にします。軽い症状ですと2~4週間で起立し、軽い散歩が可能になります。機能回復には飼い主さんの協力が重要になってきます。退院後は、犬の後足をマッサージしながら屈伸を繰り返す事で、神経を含めた後足を刺激し筋肉の回復を図ります。その後は、飼い主さんが犬の体を支えてあげながら立たせ、後足での支持を徐々に回復させていきます。四肢で立つことができれば、軽い散歩をさせてあげてください。また、水泳は体重の負荷がかからずに足を自由に動かせるので、良いリハビリ方法とされています。その際にぬるま湯を用いる事で、血液循環を良くし筋肉のマッサージ効果も加わります。

骨折手術の場合はギプスをしているので、それを取らないように注意する必要があります。基本的に手術後1週間くらいしたら、骨折した足もついて歩いて大丈夫です。もちろん、2足歩行や激しい運動は禁止ですが、、、。骨折をした場所にピンやボルトを入れている場合は1ヶ月から2ヶ月程度でまた外す手術を行うこともあります。歩き方や痛みがないかのチェックを行ってくださいね。

どの手術もそうですが、手術後のおうちでのケアがやはり重要になってきます。食欲、元気、排泄、などなど、様子をチェックして、これはおかしいかな?と思ったら、病院に相談してくださいね。一緒に病気の管理を頑張っていきましょう!!!