心臓病

先日トリミング予約の犬ちゃん、実は心臓に雑音があり、重い心臓病を患っています。

前回トリミング予約の日は来院時にベロの色がわるくなってしまい、呼吸も辛そうだったので、延期をしたのですが、今回は調子がよさそう。トリミングも無理せず、具合が悪くなったら即中止で治療するかもしれないという条件付きでのトリミングとなりました。

心臓病の中でも多いのが僧房弁閉鎖不全症という病気です。心臓は4つの部屋に分かれており、右側の部屋の上下を仕切るのが、三尖弁、左側の上下を仕切るのが僧房弁です。その僧房弁がうまく閉じなくなってしまうと酸素を含んだ動脈血と二酸化炭素を多く含んだ静脈血が混じってしまい、結果として呼吸が苦しくなってしまったり、咳をしたり、貧血状態で倒れたり、といった症状が現れてきます。最初のうちは雑音が聞こえても、特に症状として現れないので、放っておきがちなのですが、進行してしまうと、肺に水がたまったり、呼吸ができなくなり、一命にかかわる事態になることもあります。

健康診断時やワクチン接種時なので、胸の音を確認するのですが、雑音が聞こえた場合にはこまめに定期健診を行い、血液検査やレントゲン検査、エコー検査などを行っていく必要があります。治療は血圧を下げたり、心臓の筋肉が拡大するのを抑えたりする、心臓の保護薬を毎日投与して、病気の進行を抑える治療をおこなっていきます。

また日ごろからごはんの内容にも気を付ける必要があります。塩分や脂肪分が多いものは病気を悪化させる原因となります。処方食で心臓病用食もありますのでご相談ください。

6歳、7歳を過ぎてくると、いままでなんの病気もしなかったのに・・・という犬ちゃんが血液検査や聴診などの診察で異常が出てくる場合も有りますので健康診断しましょうね。