耐性菌

夜中に地震がありましたね。みなさん、大丈夫でしたか?神経質な子ですと体調を崩すこともあるので、様子を見てあげてくださいね。

さて、今日は抗生物質の耐性菌についてのお話です。人間界ですでにご存じの方も多いと思いますが、動物の世界でのお話におつきあいください。

皮膚の感染症や膀胱炎などで細菌感染と診断され、抗生物質をもらうことは多いと思います。最初に1週間分、10日分、2週間分などで薬を処方されると思います。だいたい、2,3日もすれば症状が落ち着いてきたり、よくなってくるので、そうすると、お薬もう、やめてもいいかなと思って自己判断でやめてしまう方もいらっしゃいます。少し飲んで、やめて、悪化してまた飲んでを繰り返していると、菌も抗生物質に対する耐性を獲得していきます。そのため、別の抗生物質でないと効果がないといった現象が生まれてきます。

また初めて飲む抗生物質できちんと服用していたにも関わらず、効果が見られないといったときはその抗生物質に対する耐性を獲得している菌の可能性が高いです。

その場合、皮膚であれば膿の袋の中に入っている菌を少しとったり、尿であれば少しの尿を専門の機関に送り、菌に効く抗生物質を診断してもらいます。場合によっては菌が何なのか、同定も行ってもらうこともできます。

少し前まではよく効いていた抗生物質が効かない犬ちゃんの皮膚病が増えてきました。今はよく効く抗生物質がありますが、今後はさらにその抗生物質も耐性ができてしまう可能性もあるかもしれません。

適切な量、回数、期間を守り、投与していかないと今後もこの問題は広がっていくと思われます。そしてもし、人間と動物に共通の感染症で抗生物質が効かないといった病気が生まれた場合には感染症の蔓延が予想されます。人も動物も抗生物質の使用法については考えていかないといけませんね。