耳ダニ

最近、子猫ちゃんの来院が多くなっています。新しく猫ちゃんを迎え入れ、初めてのワクチンや健康診断で来院時に全身チェックしてみると・・・・・やや軟便だったり、口内炎があったり、耳が汚れていたりします。

オーナーさんが、それに気づいて来院という場合もありますが、そういえばそうかなsign02という場合もあるので、身体検査はとても重要です。

今回来院した猫ちゃん、耳が汚れていました。話を伺うと一カ月前から汚れていたけれど、特に痒がる様子もないとのこと。

子猫ちゃんで耳が汚れているというのは要注意です。寄生虫や細菌感染の疑いが高いので、検査を行いながら、お耳の洗浄。おっとりしている猫ちゃんだったのですが、耳垢がかなり多く、汚れていたので、お掃除はなかなか大変でした。

顕微鏡で調べてみると、耳ダニがやはりいました。耳ダニは猫ちゃんの耳の中に寄生すると、耳の分泌物や皮質などを食べて生活し、活発に繁殖して、たくさんの卵を産卵します。もし多頭飼育の場合は仲良く耳をくっつけていたりなめあったりしているとうつりあッてしまいます。

以前は耳ダニの治療は注射薬で駆虫していたのですが、副作用もあるもので、子猫ちゃんに使うのはちょっとためらうものもあったのですが、現在、ノミの駆虫とともに一緒に耳ダニも治療出来る、レボリューションという皮膚に垂らすだけのお薬があります。

これは副作用もほとんどなく、子猫ちゃんでも安心して使えるいい薬です。

耳ダニは放置しておくと、耳道の皮膚に炎症を起こし、真っ黒な耳垢がたまってしまい、酷くなると耳を傾けたままになったり、激しい痒みで耳の皮膚を傷つけたり、間違って目に損傷をあたえてしまったりといった可能性があります。

お耳の中が黒い、痒がるといった症状がある場合には動物病院へ相談してくださいね。