試験開腹

嘔吐を繰り返し、食欲もイマイチな猫ちゃんが来院しました。

血液検査、レントゲン検査でも特に異常が認められず、制吐薬と皮下補液による治療を行っていたのですが、なかなか良くならず、エコー検査で腸の映り方が異常に見られたため、オーナーさんと相談し、試験開腹を行うことになりました。

肝臓、胃、膵臓、小腸、大腸と順番に見ていく中で、小腸に一部硬くなっている部分がありました。また腸を包む腸間膜にも普通ではみられない小さい腫瘤がぽつぽつと広がっていました。

硬化している部分を切り、腸をつなぎ合わせ、腸間膜の異常な部分を一部切り取り、閉腹としました。切り取った腸や異常な腸間膜は病理専門の検査センターへ送り、腫瘍の種類、良性、悪性の判断、転移の可能性、今後の見通しなどを判断してもらいます。

とくに血液検査で異常が見られない場合でも、病変は進行している場合もあります。症状があるからすぐに試験開腹というわけではありませんが、薬を飲んでいてもなかなか良くならない、検査をしてみてもよく分からないという場合には実際に必要な場合があります。

腫瘍は切除でよくなるものであればいいのですが、今後はさらに抗がん剤治療やさらに外科治療が必要なこともありますので、獣医師と相談しながら後悔しない治療が進めていければいいと思います。