誤嚥性肺炎
呼吸が苦しそうと来院した犬ちゃんがいました。お話を伺うと、おうちでシャワーの途中に口も洗おうとしたとのこと。急に口にシャワーをのお水が入った犬ちゃんはびっくりして少し暴れるうちにお水も飲んでしまったようです。
その後も寝ているときに急に苦しそうになることがあると心配で来院しました。
お話から、お水が胃ではなく、間違って気管に入ってしまう場合もあるため、レントゲンを撮ることにしました。胸の写真では、気管支炎から肺炎の様子が映っていました。
入院して治療という状態ではないものの、このまま放っておくと悪化して咳がでたり、呼吸がくるしくなってしまったりといったことがおこる可能性は十分にありましたので治療は飲み薬で行うことに。
重度の肺炎を起こしていると、酸素の出るお部屋に入院して、点滴、注射での集中治療が必要になります。
誤嚥性肺炎は暴れる犬ちゃんに無理にお薬を飲ませようとしたり、てんかん発作を起こしている犬ちゃんがよだれを飲み込んだ時にも気管に水が入って起こすことがあります。高齢になってくると嚥下がうまくいかず、それによって命を落とすこともあります。
まだまだ暑い夏が続いています。犬ちゃんのおうちでの水遊びもあるかもしれませんが、十分に気を付けてくださいね。