フィラリア症

ここ最近、フィラリア検査をおこない、陽性になる犬ちゃん、見なかったのですが、先日、フィラリア陽性の犬ちゃんがいましたdown

ちょっと元気がないという事で来院したのですが、フィラリア予防も10年以上予防をしていなかったとのことで血液検査をおこなうので、一緒にフィラリア検査も行った結果陽性が判明しました。

フィラリア症は今ではご存じの方も多いと思いますが、蚊によって媒介される寄生虫が犬ちゃんの血液に侵入し、心臓病を起こす病気です。

フィラリアを持った蚊が犬を吸血することにより、フィラリアの仔虫が血液中に入ります。仔虫は血液中をめぐりながら皮膚の組織や筋肉に寄生し、さらに成虫となって心臓、肺動脈に寄生するようになります。蚊が吸血してから半年くらいでフィラリアは成虫になります。

フィラリアに感染すると、症状として、元気がなくなり、散歩に行きたがらなくなります。また咳をするようになったり、心臓(主に右心室、肺動脈)にフィラリアが寄生する為、心臓からの血液がうまく送れなくなり、肺の血管が硬化したりします。心臓からの血流が悪くなることから、肝不全や腎不全をおこし、腹水がたまるようになったり、血尿を起こすようになったりすることもあります。また成虫が血管に詰まってしまい突然死することもある恐ろしい病気です。

感染してしまった場合には治療方法は外科手術、注射、内服と様々あります。フィラリア駆除だけではなく、他の臓器が障害を起こしている場合にはその治療も同時に進行していかなくてはいけません。

フィラリア感染は予防していれば防げる病気です。

ほとんど外にでないから・・・・

フィラリアなんて予防しなくてもかからない

と思っていませんか?かかってからでは大変です。蚊が出始めてから1カ月後~蚊が居なくなってから1カ月後まで、具体的には5月~12月(毎年若干変動します)頃までは予防薬をきちんと飲ませて下さいね。