関節炎

足をあげたまま痛そうにしていると、来院した犬ちゃん。

足の骨が変形する関節炎だったり、どこかぶつけた外傷がないか、確認の為にレントゲンを撮ったものの、骨はきれいな形でした。

消炎剤で痛みが消えるかどうかチェックを行いましたが、やはり、痛みは継続していたため、詳細な検査を行うことにしました。

関節は骨と骨をつなぐ部分で関節液という液体が満たされています。その液に異常がみられ、多量に分泌されていたり、また少なかったり、関節がすり減っていたりすると関節炎を起こします。

猫ちゃんですと、分かりづらく、歳のせいかな?くらいで気づかない場合もありますが、犬ちゃんの場合、足を引きずったり、あげたりすることもあれば、元気、食欲がなくなることもあります。

リウマチはこの関節液が水のようにさらさらして、出るはずのない細胞がでてくると可能性が高いです。大学病院などでは麻酔をかけて、あらゆる関節から液を抜きますが、今回はメインの患部の前肢の関節と反対側、両ひざの4か所を取ることにしました。

非常にお利口さんでおとなしくしていてくれたので、無事にとることが出来ました。

顕微鏡で見るとやはり、正常とは言い難い異常な細胞が出ていたため、関節リウマチの可能性が高いです。

関節リウマチは、免疫機能の異常によって起こる関節炎の一種です。「免疫介在性疾患」とも呼ばれ、自己免疫などが関与していると考えられていますが、はっきりとした原因は分かりません。

通常は一か所だけの関節ではなく、何か所かに起こり、放置してしまうと、関節が変形してしまったり、骨が変形してしまうことにより、触られるのを嫌がったり、歩行できなくなったりといったことがあります。

リウマチは進行性のため、治療はその進行を抑制するような方法になります。免疫が関与していると考えられるため、免疫抑制剤の飲み薬や関節のサプリメント、消炎剤などを併用するほか、温浴治療や赤外線、超音波治療などもあります。

いったん発症すれば、根本治療は難しくなります。早期発見、治療が必要な病気ですので、歩き方がおかしいなと思ったら、病院で相談してくださいね。