歯のチェック

おうちの犬ちゃんが急にくしゃみをするようになった、口がとても臭い、顔が晴れているような気がする・・・・こんな症状が見られたら、歯肉炎のサインかもしれません。

5、6歳を超えて、今まで特に歯磨きなどもしていなかったけど、食欲も元気も問題なくて、歯はあまり気にしていなかったというオーナーさんは多くいらっしゃいます。

何かの病気や予防接種などで来院の際、健康チェックで顔から尾まで全身チェックを行っていくのですが、歯や耳は普段、気にしていないと病気の症状が進行していることが多いです。

歯石は超小型犬や柔らかいフードばかりを食べている犬ちゃんに多く付きます。ひどいと2歳でびっしりなんて犬ちゃんもいるくらい。

くしゃみが出たり、顔が腫れてしまうようになると、単に歯石がびっしりということではなく、その歯石によって歯肉が炎症を起こしていたり、化膿して口から鼻の方まで膿が進んでいたりということも十分考えられます。

ここまで来ると、歯磨きしましょうでは治療にならず、歯石除去、場合によっては抜歯も必要になります。

抜歯してしまうと犬ちゃんはご飯食べられるの?という問い合わせをよく聞きますが、全部歯を抜いてしまってもご飯は食べられます。

むしろ、今まで歯石びっしりの歯根が腐っていた歯で物を噛んでいたかというとおそらく使っていなかったのではないでしょうか。

犬ちゃんの歯は主に肉を切り裂くために必要で、草食動物のようにすりつぶすためではありません。

現代の犬ちゃんのご飯はほとんどがドックフードでこれは固く見えますが、非常に消化がいいです。ぬるま湯に1、2分浸せばすぐにふやけてしまいます。

ですので、口で噛まなかったとしても、胃の中で消化しやすく作られているため、歯で噛まなくても大丈夫なのです。

もちろん、残せる歯は残したほうがいいので、歯石のみ除去して大丈夫であれば、そのまま終了です。

歯石除去しても、予防をしていかないと、再度同じような症状を起こしてしまうことがあります。今は歯磨きグッズ、いろいろと販売されています。

歯ブラシや歯磨き粉に加え、噛むだけでいいもの、お水に混ぜるもの、手袋タイプの歯磨き、歯磨きスプレーなどなど。

おうちの犬ちゃんに合ったタイプの物があるかもしれません。病院でご相談ください!