犬アトピー性皮膚炎の治療
こんばんは。松尾です。
本日はちょっとお勉強をしていただこうと思います。
テーマは犬のアトピー性皮膚炎の治療について。
実は2010年に治療ガイドラインが発表されています。
大雑把な感じでお伝えすると、、、
急性の炎症には・・・・
・短期間のステロイド剤内服もしくは外用薬の投与
・細菌や酵母菌の治療が必要であれば抗生物質などの投与を行う
・皮膚の衛生状態やケアのの仕方を良好に保つため、保湿シャンプーをつかったり、回数を増やす
慢性の炎症には・・・
・確実なノミ予防
・食物過敏症など食物の関与があるので、除去食試験を常に考慮する
・必須脂肪酸の食事への添加
・抗菌療法を検討する
・被毛や皮膚のコンディションを良好に保つ
・局所的なステロイド剤、タクロリムスの投与
・全身的なステロイド剤、シクロスポリンの投与
・インターフェロンの投与
・抗ヒスタミン剤の投与(急性期には効果なし)
・必須脂肪酸の食事への添加
ガイドラインでは治療の有効性に関してランクを決めて優先順位を決めています。
あの先生はこの治療法がいいといったけど、他の先生はイマイチとか
共通性がない、理論的ではないというものはランクが低くなっています。
よく新聞とかで見る、これでガンが治った!とかヒトのアトピーが治る!とかいった
民間療法などはランクが低くなる(根拠がない、もしくは足りない)のです。
自分自身もこれに沿って治療を行っておりますが
何かご質問があれば尋ねてくださいね!