肢をひきずる!?関節炎について
こんにちは。
なぜか休みの日がいつも天気悪い松尾です。
さて、高齢になると人間もわんちゃんもねこちゃんも
よく足を引きずったり、歩き方がおかしくなったりすることがあります。
これは大抵は変形性関節炎といって年齢的に関節が疲れてきてでる症状なんです。
関節は2本の骨を曲げたり伸ばしたりするために必要なものなんですが
年をとって使い続けていくと関節の表面の軟骨が減ってきたり、潤滑油の関節液がおかしくなったりしていきます。
年齢以外にも体重が重かったり、フリスビーとか激しい運動をするとそれは早く傷んでしまいます。
よくお年を召された方が「あいたたた」と立ち上がったりしたときになるやつですね。
(自分もありますが・・・)
大体この変形性関節炎はゆっくり進行してきて高齢で症状がでます。
そう、お気づきでしょうか?小さいころから負担がかかっているんです!
症状出てから痛み止めや関節軟骨の治療薬をやるよりも
もっと前もってから治療が必要です!!
ただし、手術とかで治るわけではありませんので、あくまで進行をゆっくりにする治療となります。
変形性関節炎のほかにはリウマチなどの免疫異常の関節炎もあります。
これは一般的には中齢の子に多いです。
症状は似ているので分かりませんが、進行が速いのが一般的です。
場合によっては歩き方だけでなく、発熱や元気消失なども伴います。
詳しくはレントゲンや関節液検査という精密検査を色々して診断し、
治療もまた別になってきます。
あと、比較的若齢、もしくは中齢に多いのが椎間板ヘルニア。
我々獣医でも関節炎との診断の区別が難しい場合もありますが、
これは基本的には脊髄という神経の異常です。
先日もヘルニアの症状が元々ありましたが、
免疫異常のリウマチが併発(後で発症?)と子がいました。
ただ単に歩き方がおかしいなぁと思っていても
捻挫だったり打撲ということもない訳ではありませんが、
上記のような他の病気も多いので、おかしいなと思ったら
アステール動物病院までいらっしゃって下さい。
いらっしゃいました。