医は仁術
こんにちは村山です
今上野の国立科学博物館で特別展「医は仁術」を行っているのをご存知でしょうか??
急速に医学が発展した江戸時代の医療について展示されているみたいです
いきなりですが、世界で初めて全身麻酔による手術に成功したのはどこの国だと思いますか?
実は日本なのです
華岡青洲という江戸時代の外科医が記録に残るものとして、世界で初めて全身麻酔を用いた手術(乳癌手術)を成功させたと言われています。
青洲さんはもとは漢方医だったみたいなのですが、手術での患者の苦しみを和らげ、人の命を救いたいと考え、麻酔薬の開発を始めたみたいです
研究を重ねた結果、6種類の薬草に麻酔効果があることを発見し、動物実験を重ねて、麻酔薬の完成までこぎつけましたが、やはり人での効果の確認も必要・・・研究が行き詰まってしまいます。
そこで彼の実母と彼の奥さんが実験台になることを申し出て、数回にわたる人体実験の末、お母さんの死・奥さんの失明という大きな犠牲の上に、全身麻酔薬「通仙散」を完成させました。
現代では全身麻酔が当たり前のように使われていますが、昔の人の血と涙と汗の努力と、大きな犠牲の上にあることを忘れてはいけないなと思いました。
ちなみに「医は仁術」という言葉は、江戸時代に天然痘という感染症が大流行した時に、緒方洪庵という医師がお金のない人からはお金を貰わずに予防接種をし、天然痘治療に尽力したことから江戸時代の人々たちに浸透した言葉だそうです。
このような人たちがいたからこそ、今の平和な日本があるのですね