肝硬変について
こんにちは、獣医師の横田です
本日は肝硬変についてお話しさせて頂きます。
肝臓は糖質やタンパク質、脂肪代謝などのほか、電解質や水の代謝にも重要な働きを担っています。
また、有毒物質を無毒化したり、ビタミンやホルモンなどの合成・貯蔵・造血や血液凝固などにも関連し、生命維持に欠くことの出来ない臓器であります。
肝硬変は慢性肝疾患の果てになります。慢性肝炎、胆管結石などによる胆汁鬱滞、犬フィラリアなどによる循環不全などによりどんどん線維化して硬くなり、肝臓の構造も変化し、結節化してくる。
肝内の小葉結節により肝臓の血液循環は障害され、門脈圧が亢進します。
肝細胞の合成機能や代謝機能が障害されて、低蛋白血症や低血糖が発現する。
初めの段階では食欲不振、削痩(痩せてしまう)、下痢、便秘などが認められるが、病態が進行すると食欲廃絶、黄疸、腹水などが認められる。
何か気になる事があれば、お知らせくださいね