てんかん

こんにちは、佐藤ですhappy01

今回は先日の勉強会でテーマになっていた 「てんかん」 についてお話ししたいと思います。

てんかんって聞く言葉だけどよく分からないcoldsweats01 と言う方も多いと思いますが、全ての動物種で発生し、わんちゃんではとても多く、100頭に1~5頭の割合で発生する意外と身近な病気ですsweat01

そもそもてんかんとは、大脳から強い電気信号が出されることにより、痙攣などの発作症状を繰り返す疾患です。少し紛らわしいですが、てんかん発作が一回のみ発生であればてんかんとは言いませんflair

てんかんの原因には、脳の病気からてんかん発作を二次的に生じる 「症候性てんかん」 と、脳に異常はないのにてんかん発作を繰り返す 「特発性てんかん」 とがあります。特発性てんかんの原因は不明ですが、遺伝子の異常が考えられていて、多くは家族性に発生します。

次に症状ですが、

・身体がピーンとつっぱり痙攣する強直性発作

・身体をガクガクさせて痙攣する間代性発作

・身体の一部分だけつっぱる運動発作

・筋肉が瞬間的に大きくピクッとするミオクロニー発作

など、非常に様々な発作症状があります。

発作をよく観察すると、発作前の症状+発作+発作後症状 からなる場合が多いです。発作後症状が終わると、動物は何事もなかったかのように普通に戻ります。

通常のてんかん発作では、発作そのものの持続時間は短く、多くは数秒から2分以内です。しかし、発作が持続したり、完全に回復する前に発作を繰り返すことがあります(この状態をてんかんの重複状態と言います)。これは危険な状態で、時に重い後遺症を残したり、死に至る事もあるので、ただちに発作を抑えなければいけません。

特発性てんかんの治療は抗てんかん薬によって回数や発作の症状を軽くする治療がメインになります。てんかんは 「発作が発作を呼ぶ」 と言われ、放っておくとてんかんが起きやすい脳に変わってしまう危険があります。つまり、時々でもある程度発作が起こる場合は、抗てんかん薬投与が必要になります。症候性てんかんでは抗てんかん薬に加え、原因疾患に対する治療も重要になります。

 

怖い事も書きましたが、特発性てんかんの場合は、中には発作のコントロールがつかず、てんかん重積を繰り返して早く亡くなる可能性もありますが、発作のコントロールさえ良好であればほとんどの犬で天寿を全うできることはわかっていますflair

発作の症状はそれぞれの症例により違うので、飼い主さんの観察が診断や治療方針の鍵となります。デジカメの動画で撮影したり、発作の頻度や様子を日記に付けるといいと思いますgood