子猫さんの初めてワクチンっていつ打つの?

こんにちは、獣医師の横田ですhappy01
涼しい日々が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今日は、子猫さんの初めてのワクチンについてお話させて頂きます。

小さい猫catさんの免疫は、おとな猫さんに比べて劣っています。4〜8週くらいから上がっていき、生後16週でほぼ大人レベルまでになります。

子猫さんはこの間も多くの病原体に直面しますが、お母さんからの母子免疫によって守られています。

母子免疫は、そのほとんどが初乳に含まれる抗体に由来します。また、徐々に減ってはいきますが、それ以降の通常乳からも常に抗体が持続して供給されます。

子猫さんが獲得する抗体の量は、お母さんの栄養状態や免疫状態、また兄弟でも初乳の飲む量が違うためにかなりの個体差があります。

母子免疫は、感染から子猫さんを守っていますが、まだその抗体が高い時期にワクチンをうっても、ワクチンの抗原は認識されません。

一般的には初乳を十分に飲んだ場合、生後8〜14週頃が、お母さんからの抗体もなく、ワクチン抗体もない危険な時期になります。
なので、この時期つまり、8〜9週の猫さんに3〜4週間隔で2回接種を打つのが良いと思われます。
ただ、初乳が不十分で免疫系が未成熟な子猫さんは、早い時期に抗体を産生できるようになるため、生後6〜8週で初回のワクチンを接種することが良いと思われます。

その他、ワクチネーションについて何かありましたら、お声をおかけくださいね。