こんにちは、佐藤です

今回は 「外耳炎」 についてお話ししたいと思います

「外耳炎」 とは外耳道の炎症のことですが、耳垢や痒みを伴うことが多く、治療をせずに放っておくとさらに鼓膜の奥まで炎症が進むことがあります。鼓膜より奥まで炎症が起こったものは、より重症で治りにくい 「中耳炎」 に発展します。

原因には　①アレルギー（食物アレルギーやアトピー） ②内分泌疾患などのアレルギー以外の基礎疾患 ③器質的な問題（スコティッシュなどの遺伝的な耳道構造の以上や、垂れ耳、耳道内被毛など） ④その他として、高温多湿な環境やシャンプーの際に水が入る、草や種などの異物侵入、腫瘍、寄生虫などたくさんありますさらにこれらの病因を悪化させる因子として、細菌や真菌（マラセチア）があります。つまり、病因を特定し、感染状況を把握したうえで、外耳炎を管理していく事が重要となります。

外耳炎は非常に多い疾患の1つです動物病院を受診する犬の15％、猫の4％は外耳炎と言われています外耳炎のもっとも一般的な原因はアレルギー性で、アトピーの犬の約55％が外耳炎を発症していて、このうち5％は耳にしか症状を出していないという報告もあります。

外耳炎は早めに発見すること、必要な検査を行うこと、その子にあった治療を行うことが大切になります耳を気にする動作が見られたら早めに動物病院に行きましょう

次回、治療法などをお話したいと思います