外耳炎②

こんにちは、佐藤ですhappy01

今回は、前回に引き続き 「外耳炎」 についてお話したいと思いますflair

前回は原因や疫学についてお話したので、今回は主に治療方法についてお話しますsun

治療の基本は耳道の洗浄になりますsun ここで注意することは何で洗うか?です。鼓膜がある場合は問題ないのですが、ない場合や傷がある場合は刺激の少ない滅菌水や生理食塩水を使います。同様に耳の中に傷がある時も刺激の少ないものを使いますflair 

洗い方ですが、犬は人間と違って皮膚が薄いので、綿棒は極力使いませんtyphoon洗浄液を耳の中に垂らし、耳の付け根を優しくマッサージして、浮いてきた汚れをコットンなどで拭き取ります。注意点として2つ、①耳の中をあまり強くこすらないこと、②最後に耳の中の水をコットンで吸収すること。もし液体を耳の中に残すと、一定の湿度が保たれ、菌などに有利な環境を与えることになるので注意です。

ほとんどの外耳炎は、基礎疾患(とくにアレルギーや内分泌疾患)や器質的問題が関与しています。基礎疾患がある場合は、その治療と管理を行わない限り、外耳炎の管理は困難なものになります。器質的な問題が大きい場合は、定期的な検診と耳道洗浄により健康な耳道を維持する必要がありますflair

外耳炎は、早めに発見して原因をきちんと調べ、それにあった治療を行えば、大部分はよくなります。ですが、外耳炎を放っておくと中耳炎になってしまったり、耳道が狭くなりいずれ狭窄してしまうことがあります。そうなってしまうと手術で耳道を切除しなければならない可能性もあります。初期の段階での適切な検査と治療を行う事がなにより重要ですhappy01