静脈点滴はどうやっていれているのか?!

こんにちは、獣医師の横田ですhappy01

今回は、静脈点滴はどうやっていれているのかsign02についてお話させて頂きます。

点滴は、脱水のある子、腎障害や肝障害のある子、なにかしらの手術をする子、食欲がない子、循環障害のある子など様々な場面で必要とされます。
点滴の種類としては、皮下点滴(皮下の空洞に点滴剤を入れ、ゆっくり時間をかけて吸収させる方法)や静脈点滴(血管から血流にのせて点滴剤を入れる方法)があります。

この静脈点滴は、避妊・去勢手術の時でも行われるように、血管の中にカテーテルを入れて、そこから点滴を流していきます。
まずは、針を刺す位置の毛を刈っていきます。これは、皮膚や毛に付いている細菌による感染をなるべく少なくするためです。わんちゃんやねこちゃんの前足の毛を刈らせて頂いております。
次に、アルコール綿で消毒をし、血管にカテーテルを入れていきます。
このカテーテルは、内側と外側に筒状になっていて、内側の針で皮膚を刺し、血管まで入ったら、血管内に外側のプラスチック製の筒状になっているカテーテルを入れます。そして、内側の針の部分は抜いていきます。
以降は、その入れたカテーテルなどをテープで圧迫しすぎない様に止めて、完成ですsign03

点滴が必要なくなり、これを取って退院するときには、上記の血管内に入っていたプラスチックのカテーテルを抜き、止血テープを巻いております。
血が止まっていれば必要ないので、お家に帰って落ち着いたら、これは取ってあげてくださいね。                                 

なにか、気になることがありましたらお声をお掛けくださいね〜happy01