ねこさんの腎炎について
こんにちは、獣医師の横田です
今回は、ねこさんの腎炎についてお話させていただきます。
腎臓の炎症反応を腎炎といいます。
腎臓の中のどこで炎症がおこったかによって、糸球体腎炎、間質性腎炎、腎盂腎炎等に分けられます。
この中でネコさんの慢性腎疾患で最も一般的なのが、間質性腎炎です。
慢性の腎疾患の末期には、多くがこの病態になります。
慢性間質性腎炎の原因を判定するのは困難で、慢性糸球体腎炎、慢性腎盂腎炎など周囲の炎症で
負荷がかかったり、腎毒性物質などの暴露によっての負担や、酸化ストレス、腎結石の負担があった
り・・など様々です。
最終的には、これらによって腎臓の機能が低下して、老廃物を排除することができなくなってきてしま
います。
3歳以上になると見られることが多くなってきます。
症状としては、毛づやがない、痩せる、粘膜が白い、脱水がみられる、口腔内に潰瘍が認められるな
どなど。末期の猫は、体重減少、食欲不振、嗜眠など慢性腎不全の兆候を示します。
嘔吐や多飲は必ずしも出ません。
症状が出てからの病気の進行度合いは、個体差があります。
何か気になることがあれば、お知らせくださいね~