肛門周囲瘻孔について
こんにちは、獣医師の横田です
今回は、肛門周囲瘻孔についてお話させていただきます。
わんちゃんやねこちゃんには、肛門の両側に分泌腺の肛門嚢が開口していて、この中身が排便の
時に排出されます。
肛門の周りは、常に換気も悪くて、便などの汚物によって湿潤環境にあることは病気を起こしやすい環
境下にあります。
また、肛門周囲には毛包、汗腺、皮脂腺などが分布するため、これらの組織の表面や深部が細菌に
よって感染などを起こすと、皮膚炎が起こり、慢性的に皮膚炎が起こると、穴が開いて膿がでるように
なります。
この皮膚表面に通じている穴は、多数できることがあり、皮下組織や筋肉など深い所まで通じることも
あります。これを肛門周囲瘻孔といいます。
この場合、症状としては肛門周囲をしきりに舐めたり、肛門周囲からの腐敗臭がしたりします。
お尻を地面にこすりつけたり、排便困難や便秘を起こしたりすることもあります。
尾が太く垂れさがり、肛門周囲が湿った状態にある犬に発生しやすいです。
何か、気になることがありましたら、お声をおかけくださいね~