胃内異物
こんにちは、獣医師の佐藤です。
今回は胃内異物についてお話をします。
胃内異物は、食事ではないものを誤って食べてしまうことで、嘔吐や食欲不振を引き起こしてしまう病態です。
食欲はあるが時々吐いてしまうといった軽い症状から無症状の場合もあります。
時間の経過で胃内異物が最終的に腸へ流れてしまい腸閉塞を起き起こしてしまうこともあります。
誤飲してしまう異物は様々ですが、石や竹串、硬貨、タオル、おもちゃなどが多いです。
口に異物をくわえている状況で奪い取ろうとした際に慌てて飲みこんでしまうことも多いため、注意が必要です。
診断には画像検査(レントゲン検査、エコー検査など)を組み合わせて行います。
異物の種類や大きさにもよりますが、吐かせる処置や内視鏡、外科的に胃切開を行って異物を除去します。
異物を食べた場合、症状がないからと様子をみるのではなく、獣医師に相談ください。
異物の誤飲は予防が大切になります。部屋に口に入るような異物がないかどうか確認しましょう。