椎間板ヘルニア②

こんにちは、獣医師の佐藤です。

今回は前回に引き続き椎間板ヘルニアについてお話ししたいと思います。

前回、病態と診断についてお話ししたので、今回は重症度と治療についてです。

腰のヘルニアにはグレードが5つあります。

グレード1 痛みのみで神経異常がない

グレード2 不全麻痺はあるが歩行可能、繰り返し起こる痛み

グレード3 重度の不全麻痺(歩行、起立不可)

グレード4 麻痺、神経原性排尿障害

グレード5 深部痛覚の消失

治療方法は内科治療と外科治療に大別され、重症度によって選択します。

基本的にはグレード1、2は内科治療を選択し、3以降で外科を考慮します。

内科治療では運動制限と痛みのケアがメインになります。

基本的に2週間は安静にする必要があります。

外科手術では神経を圧迫しているヘルニア物質を摘出しに行きます。

痛みのケアだけでも、飲み薬や注射、温熱レーザーなどいくつかの選択肢を提供できます。

お困りの際には、お声掛けいただけたらと思います。


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院長:

松尾

獣医師