耳掃除(耳の洗浄について)

こんにちは、獣医師の藤野です

4月になり暖かくなってきましたね。

さてさていきなりですが、おうちのワンちゃんニャンちゃん達の耳を見てください!

汚れてませんか?匂いしませんか?

いつも夏になると外耳炎になってしまう なんて悩みを抱えてる動物さんも多いと思います。

暖かくなってくると、耳の中の湿度が上がり耳垢に菌が繁殖しやすくなります。これを放っておくと外耳炎の要因にもなります。

 

なので、そうなる前に定期的な耳掃除をお勧めします。

病院では、様々なイヤークリーナーを使用しています。

病院では、耳の汚れの状況、炎症の状況によりイヤークリーナーを使い分けています。

汚れが多ければ、耳垢溶解作用が強いもの。

炎症が強ければ、抗炎症作用があるもの。

菌が多ければ、菌のバイオフィルム(バイ菌の防御力みたいなものです)を抑えるもの。

鼓膜が破れていた場合、使えない洗浄液もあります。

アルコールが入っているものは、刺激が強い場合もあります。

 

なので、適当に使えばいい物ではありません。

どういう物を使用していいかは、基本獣医師に相談で決めましょう。

 

 

家での耳掃除ですが、まずは綿棒は使ってはいけません!!

洗浄液をつけたコットン(乾綿)で優しく拭いてください。

奥の汚れは、洗浄液を直接耳の中に入れ、耳道を優しく揉みます。

そしてブルブルさせて貰えば、奥の汚れは一緒に出てきます。お風呂場や外でやるといいと思います。

 

気をつけなければいけないのが、耳洗浄の際に痛がる様子があれば必ず中止しなくてはいけません。

痛がる理由の多くは、耳の炎症です。

炎症があるときには、耳掃除は悪化させる要因になる可能性が。。。。

すぐに獣医さんに見てもらいましょう!

 

何かわからないことがあれば、藤野まで相談してください!


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獣医師:

藤野