床ずれの予防について
こんにちは、看護師の大久保です。
先日飼い主さんからこんな質問をいただきました。
『うちの子高齢なので、もう1人では歩けず1日のほとんどを同じ体勢で寝て過ごしているんだけど・・・床ずれを予防するにはどんな事をしてあげればいいですか?』
いくつになっても可愛らしいペット達ですが、人と同じで老いる事は止められません。
寝たきりになってしまった場合、体重の重い中型犬以上のワンちゃんは特に床ずれの予防が重要になってきます。
床ずれとは、身体の部位の中で骨が出ている部分の皮膚と床が接触し続ける事によってできる外傷の事で、褥瘡(じょくそう)とも呼ばれます。
ワンちゃんですと特に、股関節の部分や前肢の付け根の部分に褥瘡が見られますが・・・
そんな時に大活躍するのがコレ。
即席ドーナツクッションです。
作り方は簡単。なんの布でもいいのでクルクルして作りましょう!
使い古したタオルでも、使い古したシーツでも、使い古した靴下でもOK!
ポイントは、排泄物などで汚れてしまった場合躊躇なく捨ててしまえるよう『使い古した布』で作成する事です。
使い古した布の方が軟らかく、ワンちゃんにも優しいですよ。
このドーナツクッションをワンちゃんと床の間に置き、骨がゴツゴツした部分が直接床に接触しないようにします。
ドーナツクッションの穴に一番骨が出ている部分が来るようあてがってあげてくださいね。
ドーナツクッションを使った場合でも、1日に数回は体位変換(身体の右側を下にして寝ていた場合、次は左側が下に来るよう体勢を変えてあげる)をしてあげてください。
高齢犬の介護には悩み事が付きもの。
『介護疲れ』していませんか?
わんちゃん・ねこちゃんにとっては飼い主さんの笑顔が元気の源です!
何かお手伝いできる事がありましたら当院までご相談ください。