抗生剤について

みなさん、こんにちは。

川口市のアステール動物病院

院長の松尾です。

 

本日は抗生剤のお話をしたいと思います。

抗生物質、抗生剤、抗菌剤

みな似たような意味で使用していますが、

主に細菌に対する薬です。

 

そう、かぜ(ウイルス)には基本効きません。

 

 

 

ヒトでも数十年前、かぜ引いたら抗生剤処方されたとかあったと思います。

われわれ獣医業界でも、たまに抗生剤出してと飼い主さんに言われます。(笑)

 

現在では抗生剤による問題が問題視されているのです。

それは

 

薬剤耐性菌

 

一度は皆さまも聞いたことがあるのではないでしょうか?

わかりやすい解説動画が政府から出ているので、よろしかったら見てください。

https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg14422.html?nt=1

 

使用方法が不適切であったり、多用すると薬に耐性の菌が増えてしまうのです。

 

今日はもう一つ知ってほしいことがあります。

One Health

ワンヘルスです。

我々人間の健康を維持するためには、周りの動物たち、環境も一緒に良くしていかないとならない

ということです。

ペットなどの伴侶動物や食肉のもとの産業動物に抗生剤を使用すると、その動物もそうですが、

めぐりめぐって人間にも影響がでるのです。

下記、厚生労働省の方に分かりやすい説明があります。

https://amr.ncgm.go.jp/medics/2-6.html

 

実は私がよく診る皮膚疾患のなかでも

膿皮症という皮膚の感染症は非常によく抗生剤の内服を処方していました。

しかも3週間以上の長期間です。

現在ではほぼほぼ出さなくなっています。

この10数年で全く変わってしまったのです。

(※今でも抗生剤を出さなければならない場合もあります。すべてを否定しているわけではありません)

 

診察で、以前と違うな、(たとえば数年前なら抗生剤だったのに、など)

と思われることもあるかもしれません。

医療なので日進月歩で、本当に目まぐるしく変わることもあるという背景があります。

ご不明・ご不安の場合はぜひ、担当医に聞いてみてください。

全てを説明できてなかったかもしれませんが

何かしら理由がある場合が多いと思います。

 

動物を飼われているご家族には

特に抗生剤が処方された場合は、

しっかりと用法用量を守って、しっかりと与えるようにしてくださいね。

皆さんもOne healthを心掛けることができるのです。

 


アバター
院長:

松尾

獣医師