生肉のドッグフードは要注意!?

こんにちは。

アステール動物病院の松尾です。

本日はドッグフードの話です。

 

今いろんなフードがあってとても悩みますよね。

その中でも最近手作り食を与えている方が増えてきた印象があります。

みなさん、食事は重要だと思っていていろいろ考えて、我が子にはいいものを与えようと思っているんですよね!犬の缶詰 俯瞰の写真

 

 

ただ、実は普通のドライフードや缶詰より

「生肉ベースの食事(RMBD)が優れているという事実は全くない」

って知っていましたか?

 

もう数年前ですが

アメリカの有名なワシントンポスト紙に記事が出ています。記事はこちら

こちらに記載してあることの抜粋は下記になります。

・RMBDのペットの食事療法はとても人気があるのはマーケティングのトレンドです(流行り)

・自然のものが飼い主が健康的だと思い込む

・犬は野生の狼ではない

・そもそも野生の動物は健康的ではない

・野生の動物は肉ではなく、被毛や骨をとるので、RMBDを与える場合カルシウムなどのビタミンサプリが必須となる

・肉ばかりでグルテン、穀物、大豆がないなどの主張は、一般的に科学がないことを意味します。

・生肉にサルモネラ菌や大腸菌、リステリア菌などが含まれているのは珍しいことではありません

 

そうなんです。品質にもよりますが

かなりリスクが高いものとなっているんです。

2割から4割の大腸菌や寄生虫が含まれているという多数の報告があります。

それらはその与えられた動物、さらにその人間の家族まで影響する可能性があります。

そして、その事実は日本でも報告されました。(下記参照)

 

個人的には生肉を与えることは推奨しませんが、

もし与える場合は加熱し、不十分な栄養素をサプリメントなどで補充する必要があると思います。

非常に悩ましいと思いますが

常に我が子のためにいいものをと考えてあげることは素晴らしいことだと思います。

正しい情報を得て、誤った知識に流されれないように気をつけなければなりませんね。

私たちアステール動物病院もみなさんのご家族のために少しでも協力していければと思っています。

お気軽に質問、ご相談していただければと思います。

 

 

 

 

 

Vet Med Sci   2022年1月25日 
日本の生肉ベースのドッグフードから分離されたサルモネラ菌の抗菌耐性
湯川正一郎 1、 内田郁夫 2、 竹光宏 1、 岡本麻子 1、 湯川元美 3、 大島誠之助 1、 田村豊 4

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概要
背景: ペット用の生肉ベースの食事(RMBD)のサルモネラ汚染は、主要な公衆衛生上の懸念を引き起こしますが、日本では調査されていません。

目的: 日本で販売されている犬のRMBDにおけるサルモネラ汚染とサルモネラ分離株の抗菌薬耐性プロファイルを調査すること。

方法: 2016年12月から2017年3月の間に、日本の岡山県と大阪府で60の市販RMBDサンプルを収集しました。得られたサルモネラ分離株の血清型を特定し、抗菌剤耐性パターンを決定し、抗菌剤耐性分離株をスクリーニングしました。ポリメラーゼ連鎖反応による耐性遺伝子の存在について。

結果: サルモネラエンテリカ亜種 腸炎菌は60のRMBDサンプルのうち7つで検出されました。それらの中で、5つの分離株はS. Infantis(n = 3)、S。Typhimurium(n = 1)およびS. Schwarzengrund(n = 1)として識別されましたが、2つの分離株の血清型は識別できませんでした。すべての分離株は、アンピシリン、セファゾリン、セフォタキシム、およびゲンタマイシンに感受性でした。2つの分離株は複数の抗菌剤に耐性がありました。S. Infantis分離株の1つはストレプトマイシン、カナマイシン、テトラサイクリン、トリメトプリムに耐性があり、S。Typhimurium分離株はナリジクス酸、シプロフロキサシン、クロラムフェニコールに耐性がありました。S.Schwarzengrund分離株はテトラサイクリンに耐性がありました。さらに、S。Typhimurium分離株は、Ser-83→Pheアミノ酸置換に対応する変異を持つ抗菌耐性遺伝子gyrAを持っていました。

結論: 調査結果は、日本で販売されている犬のRMBDが、キノロン耐性分離株による感染を含む、犬と人間のサルモネラ感染の潜在的な原因となる可能性があることを示唆しています。

キーワード: ドッグフード; 生肉ベースの食事、サルモネラ菌。


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院長:

松尾

獣医師