抗がん治療について(抗がん剤前は絶食が良い)
こんにちは、アステール動物病院の松尾です。
本日は抗がん剤治療についてです。
みなさん経験が少ないかもしれませんが、
犬猫にもがんがあります!
今や知らない人は少なくなっていますでしょうか?
ペットの死因として
大型犬では1/2、小型犬や猫で1/3が「がん」で亡くなっているとも言われています。
アステール動物病院でも
がんと診断することは多々ありまして
化学療法、つまり抗がん剤を投与することがあります。
もちろん、効果も高ければ
副作用もあります。
そこで最近、副作用を減らすための対処法が推奨されています。
それは、
絶食
下記にて見ることができますが、
ビンクリスチンという動物にはよく使用される薬に限った報告ですが、副作用の軽減が指摘されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33448618
「犬を絶食させた場合、悪心、食欲不振、嗜眠および血清インスリンの有意な減少が観察されました。」
なかなか抗がん治療をご家族のわんちゃん猫ちゃんにすることはないかもしれませんが
上記のことを覚えていただくと幸いです。
もちろん、我々もそういった指示をさせていただくことがありますのでご了承ください。
でも、絶食、ちょっと可哀想ですよね。
ちなみに抗がん治療は当院の場合、午前中にお預かりして
午後にお返しのことが多いです。
毎日飲ませるタイプもあったりするので
必ずしも上記に当てはまることがないですが
ちょっとした知識になれば幸いです。