バベシア症

こんにちは、佐藤です。

今回はマダニが媒介する病気、バベシア症についてお話ししたいと思います。

この病原体は赤血球に感染するため、犬の体内で赤血球が破壊され貧血を示すようになります。

日本でみられる犬のバベシア症の原因となる病原体としては、Babesia canis、Babesia gibsoniの2種類が確認されています。

バベシアはマダニによって媒介されるため、バベシアの分布域で生活し、屋外でのマダニ寄生の可能性のある犬は感染リスクがあると考えられます。

バベシアに感染しても全ての犬がすぐに発症するわけではありません。

基礎疾患があったり、免疫量の下がるような投薬を受けていたり、脾臓を摘出している場合には発症する可能性が高くなります。

バベシア症を発症した際の特徴的な症状は貧血です。

これは赤血球にバベシア原虫が感染することで、体内で赤血球が破壊(溶血)されることによります。

他にも溶血により、黄疸や血色素尿がみられることもあります。

バベシア原虫の駆虫により貧血は改善しますが、完全にバベシアを体内から排除することは難しく、再発も多いため注意が必要になります。

残念ながらこの病気に対するワクチンはありませんが、感染経路を断つマダニ対策により、この病気を予防することは可能です。

普段から未だに予防をきちんと実施するようにしましょう。


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獣医師:

佐藤