CDAの概要

CDA(Color Dilution Alopecia)は、カラーミュータント脱毛症とも呼ばれ、毛包の発育異常とメラニンの形成障害を特徴とする遺伝子に関わるといれています。換言すると、ダイリューションと呼ばれるブルーの毛色を発現する遺伝子に関わると言われているもので、イザベラという毛色はブルーとチョコが同時に発現した毛色です。

この病気は、いろいろな犬種、ブルー並びにフォーンの被毛を持つドーベル、ミニピン、ダックス、プードル、ウィペット、イタグレ、サルーキが挙げられます。

発生する頻度が高い犬腫
・ドーベルマン・ピンシャー・ダックスフンド・チワワ・ヨークシャー・テリア・ミニチュア・グレーハウンド

症状

CDAは3か月から3歳くらいまでに発症し、進行性の脱毛が見られます。また、被毛が薄くなるのに伴い、ふけがでるだけでなく体中がブツブツし、毛穴の細菌性の炎症を示し、最終的にはかさかさした脱毛となっていきます。

体幹に主にみられ、頭部や四肢には殆んどみられないのが特徴ですが、二次的な細菌感染性の皮膚炎がなければ、痒がらないことが多いです。また、毛の中のメラニンの分布が不均等なため、生えてきた被毛は非常にもろく、すぐポキポキと折れてしまうため、その部分は毛が生えていないように見えます。

診断と治療

緩和治療としてメラトニンやレチノイド、必須脂肪酸が毛や皮膚の状態を改善するために使用されます。

2次的な感染症は抗生物質が必要で、シャンプーや保湿もふけの量を減らすために使われます。

症状が重くなる前に気づき、早めの治療ができるように、定期的な健康診断をおすすめします。